ドローンを飛行させる(操作する)ときにどのような「用語」を使用しているでしょうか?
“そんなの適当”という方も多いかもしれませんがドローンの飛行(操作)にも実はしっかりとした「用語」が存在します。
ただドローンを飛行させるだけでなく、その前にまずはしっかりとした「用語」を身につけることも大事です。
ドローンの動き
ドローンの動きには、上下・左右・前後・機首転回などがあります。
- 上下の動きとはドローンを上空へ移動させたり地面へ着地させたりといった「高度」を制御するための動きです。
- 左右の動きとはドローンを横方向に、前後はドローンを前もしくは後ろに移動させるといった「平面座標」を制御するための動きです。
- 機首転回とはドローンの機首(カメラ付きであればカメラの向いている方向)を回転させるなどの「方位」を制御するための動きです。
ドローンの操作は「~舵を操作」という
ドローンを操作する際は、「~舵を操作する」という言葉を使用します。
上下・左右・前後・機首転回にはそれぞれ「~舵」の「~」に違う言葉が使われます。
「上下」の操作
ドローンを「上下」へ動かす操作のことを、ドローンの「昇降舵を操作する」といいます。
ドローンの“上方向への動き”は「上昇」、“下方向への動き”は「下降」といいます。
「左右」の操作
ドローンを「左右」へ動かす操作のことを、ドローンの「エルロン舵を操作する」といいます。
エルロン舵を操作することで、ドローンは左(右)へ傾いて左(右)へ移動します。この傾きのことを「ロール」といい、ロールの傾いた角度のことを「ロール角」もしくは「バンク角」といいます。
「前後」の操作
ドローンを「前後」へ動かす操作のことを、ドローンの「エレベータ舵を操作する」といいます。
エレベータ舵を操作することで、ドローンは前(後ろ)へ傾いて前(後ろ)へ移動します。この傾きのことを「ピッチ」といい、ピッチの傾いた角度のことを「ピッチ角」といいます。
「機首転回」の操作
ドローンの「機首」を「転回」する操作のことを、ドローンの「ラダー(舵)を操作する」といいます。(「舵」をカッコで囲ったのはラダーに関してはあまり「舵」までいうことはないためです。)
ラダー(舵)を操作することで、ドローンの機首は左(右)方向へ回転し機種の方位が変化します。この回転のことを「ヨー(ヨーイング)」といい、回転の角度のことを「ヨー(ヨーイング)角」といいます。また、ドローンの機首が向いている方角を「ヘディング」といいます。
まとめ
ドローンの動きにもしっかりとした「用語」があることを理解して頂けたでしょうか?
ドローンは飛行場所が限られ、専用の練習場が全国にできつつあり知らない人が近くでドローンを飛行させているという状況も多々あるでしょう。
そのときに、できればドローンの操作一つとっても正しい用語を使用したいものです。
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