世界中でドローンの人気が高まってきている昨今、次々と新しいドローンが開発または新しいドローンの活用方法(事業)が開拓されてきています。
その勢いは日を追うごとに強くなる一方で、ドローンに係る法整備や倫理感がその勢いに全く追いつけていないのが現状です。
その中でも、世界のドローン市場において8割以上のシェアを独占しているのが【世界3大ドローンメーカー】と呼ばれる存在なのです。
世界3大ドローンメーカーとは
世界のドローン市場において8割以上のシェアを独占しているドローン製造メーカーが存在します。
通称【世界3大ドローンメーカー】と呼ばれ、ドローン界のリーダー的存在ともいえます。
それが、
- 中国:DJI(Phantom, Inspire など)
- フランス:Parrot(AR.Drone, Bebop Drone など)
- アメリカ:3D Robotics(Solo, IRIS など)
圧倒的シェアを占める中国のドローンメーカー【DJI】
世界3大ドローンメーカーのうち、まず取り挙げなければならないのが中国のドローンメーカーである【DJI】でしょう。
創業10年弱ですが、現在、世界シェアの7割を占めているともいわれており、ドローン業界の首位を独走しています。
DJI製ドローンとして最も有名なのはもちろん Phantom シリーズ。
この Phantom シリーズは現時点までに Phantom 1~4までが発売(Phantom 4 発売は2016年3月)されており、価格帯・性能・サイズともにドローンの中型機の位置付けにあるドローンです。
中型機といっても抜群の飛行安定性、またドローンによる空撮事業でも使われるほど本格的な空撮を楽しむことができます。
> Phantom シリーズの最新機種「Phantom 4」についてはこちら(進化した DJI Phantom 4 の魅力)でご紹介しています。
また、空撮に特化したプロ向けのドローンとして「Inspire 1」なども有名な機体です。
【国内正規仕様品】DJI Inspire 1 Pro (最新4KカメラZENMUSE X5 標準搭載)
DJIが圧倒的シェアを占めるわけとは
DJIがなぜこれほどの圧倒的シェアを占めるようになったのか、、、それは、
- Phantom がドローンの傑作と言われるほどのコストパフォーマンスを秘めていたこと
- DJIの開発のスピードが他メーカーと比べて桁違いだということ
DJIが本社を構えるのは中国の広東省・深圳(しんせん)。
人口は約1,300万人ほどで、この地域は中国版シリコンバレーとも呼ばれることもあります。
深圳はここ十数年で急速に発展してきており、かつて電気街として名をはせた「秋葉原」の規模を数倍以上に拡大したような場所です。
また、ここには近年 世界的に高い評価を得ている香港科技大学が置かれており、中国中の優秀な頭脳が集まる場所でもあります。
DJIはそうした非常に恵まれた場所において、事実上 世界最大の “ものづくり” の場を最大限に活かし、他メーカーに追随を許さない開発スピードとコストパフォーマンスを両立させているのです。
ドローンブームに火を付けたフランスのドローンメーカー【Parrot】
ドローンブームの火付け役といえば、フランスのドローンメーカーである【Parrot】。
初めて見たドローンの機体が Parrot の「AR.Drone」という方もいるのではないでしょうか?(参考記事:ドローン認知度No.1 Parrot【AR.Drone】とは)
Parrot はもともと通信機器のメーカーでしたが、事業の1つとしてドローンを手掛けるようになり、そのとき発売された「AR.Drone」が世界中で大ヒットしたことによりドローンの首位メーカーに躍り出ることになりました。
Parrot 製ドローンの大きな魅力の1つはその「デザイン」です。
そのデザインに惹きつけられ購入を決める方も少なくありません。
また、主に “ホビー向け” として開発される Parrot のドローンは「操縦性」における評価も高く、~誰でも楽しく飛行を楽しむ~ことに力を注いでいます。
現在では、「AR.Drone」の後継機ともいえる「Bebop Drone」が発売されており、こちらも「デザイン」と「操縦性」において非常に完成された機体です。
Parrot Bebop Drone 1400万画素 魚眼レンズ カメラ付 クワッドコプター スカイコントローラーセット (レッド)
Parrot Bebop Drone 2 Toy (White) by Parrot [並行輸入品]
空飛ぶコンピューターを作り出すアメリカのドローンメーカー【3D Robotics】
最後に紹介するのは、アメリカのドローンメーカーである【3D Robotics】。
既に紹介した【DJI】と【Parrot】に比べると知名度は低いかもしれませんが、非常に魅力的な機体を作るメーカーです。
3D Robotics のドローンの特徴といえば、オープンソースでのソフトウェア開発と GoPro との連携ではないでしょうか。
※オープンソースでのソフトウェア開発とは、ソースコード(プログラム)を世界中に公開すること。
3D Robotics はドローンのブラックボックス化ではなく世界中に公開することで、世界中の人がソフトウェアの開発に携わることのできる仕組みを利用することで、常に飛行制御などの改良が続けられています。
また、GoPro との連携も大きな特徴の1つです。
GoPro はウェアラブルカメラの開発メーカーで、3D Robotics はドローンにこの GoPro のカメラを搭載するためのI/F(インターフェース)が備わっています。
※ウェアラブルカメラとは、カメラを身に着けての撮影などに特化したカメラで、通常のデジカメのような液晶画面などはなく撮影された映像はSDカードなどに保存されます。
多くのメーカーが、ドローンにカメラを内蔵しているのに対して、3D Robotics はカメラをドローンのアクセサリーの一部とみなして “ドローンを拡張性のあるもの” に仕上げているのです。(DJIも Phantom 2 までは GoPro のカメラを搭載することができましたが、Phantom 3 からDJI独自のカメラを内蔵する方針に転換しています。これは、3D Robotics とは逆にドローンのブラックボックス化を進めていった結果であるともいえます。)
この “拡張性” の大きな特徴は、GoPro がのちのち新機種のカメラを発売した際でもそのカメラだけを付け替えることでより繊細な最先端の映像を撮影することができ、ドローン自体を買い替える必要がないということです。
3D Robotics が発売しているドローンで有名なのが「Solo」と「IRIS」でしょう。
どちらも GoPro のカメラを搭載することのできる “拡張性の高いドローン” です。
GoProカメラ搭載可能ドローン 3d Robotics Iris+ Multicopter [並行輸入品]
3DR Solo Drone Quadcopter by 3DRobotics [並行輸入品]
Tarot T-2D Brushless Gimbal Kit for 3D Robotics IRIS+ Quad Y6 and Y8+ Plus Jestik Microfiber Cloth – Value Bundle [並行輸入品]
まとめ
世界の首位を走るドローンメーカーの中に、日本メーカーの名前がないことは個人的に非常に残念にも感じてしまいます。
しかし、ドローンに使用されている部品単位で見ていくと、実は日本メーカーの製品(技術)はドローンの製造に欠かすことのできないものが非常に多いのです。
今後ドローンの経済規模は数兆円にもなるといわれている中で、日本メーカーの立ち位置もしくは巻き返しに期待したいところです。
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[…] 特に中国企業のDJIはドローンの機体そのもののシェアが7割超で圧倒的な勝者となっています(外部リンク) […]