2/28に実施された東京マラソン。
数多くの歓声が飛び交う中、逆に飛び交ってはいけないものを密かに監視している人たちがいました。
そう、警視庁が設立した新部隊、ドローン捕獲部隊です。
不審なドローンを捕獲する方法とは
飛行禁止空域などを飛行する不審なドローンを捕獲する方法とはいったいどのようにするのでしょうか?
もちろんドローンは空中を飛行しますので、そこまで高高度でなければ飛んでいるドローンを視認することは比較的容易だと思われます。しかし、操縦者が近くにいるとは限りません。
数百m先で操縦しているかもしれませんし、1km以上先で操縦していることもあるかもしれません。ドローンが飛行禁止空域を飛行しているのを発見したからといって、操縦者をすぐに逮捕できるとは限らないのです。
しかもドローンはそこそこの速度で飛行しますので、入り組んだ道路などで空を自由に飛び回るドローンを追跡するのは至難の業です。
そこで、ドローンを捕まえるのであれば同じ土俵にいるドローンで!と設立されたのが今回の 【警視庁ドローン捕獲部隊】 です。
捕獲用ドローンは、不審なドローンを捕獲するための「網」をぶら下げた状態で飛行します。捕獲用の網は、縦約3m,横約2mほどの大きさで、ここに不審なドローンのプロペラを絡め取って捕獲するようです。
警視庁が不審なドローンを想定して捕獲している様子
動画を見る限りでは、警視庁が導入した捕獲用ドローンは 【DJI Spreading Wings S900】 です。
東京マラソンでもこのドローンが待機していたのでしょうか・・・
ドローン捕獲部隊を支えるドローン検知システム
東京マラソンでは、効率的に不審なドローンを見つけ出すために、「ドローン検知システム」を導入していました。
このドローン検知システムは、セコムが開発した「レーダー」、「音声センサー」、「監視カメラ」の3つを組合わせたシステムで、昨日の東京マラソンが大規模なイベントとしては初導入されたもののようです。
システム全体の価格は4,000万円ほどで、なかなか高価なシステムのようです。
このシステムが対象とするドローンは、直径が約50cm以上のドローンで一般的なカメラを搭載可能なドローンを見つけ出すことができるようです。
また、東京マラソンではこのシステム以外にも、ゴール近くの海上で待機していた高精度なカメラを搭載した「監視用ドローン」が、マラソンのトップ集団が近づいてきた頃合いを見計らって飛行しカメラによる監視も実施していたようです。
コメント