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大切なドローンを失わないために…ドローンの主な墜落の原因とは

空を飛行するドローンに墜落はつきものです。

墜落により大切なドローンを失うのはもとより、墜落により第三者に危害を加えるようなことでもあれば大参事となります。

最近のドローンには様々なフェールセーフ機能が備わっており、ドローン自体に異常が発生した場合などさまざまな状況に柔軟に対応できるようになってきています。

ではドローンが墜落する主な原因とはいったいどのようなものがあるのでしょうか?

目次

ドローンの主な墜落の原因-操縦ミス-

ドローンが墜落する原因としてもっとも多いのが、ドローンを操縦する人の操縦ミスにあります。

ドローンの飛行制御技術が発達したおかげで、比較的誰でも安定した飛行が楽しめるようになってきました。しかし、それでもなかなかドローンの墜落は後を絶ちません。ドローンを飛行させるためだけに集中力をさく必要がなくなったほどドローンが自律的な制御で飛行中の安定を保ってくれてもです。

なぜかというと、それはドローン飛行中の接触事故が多いためです。

接触事故が多いと言ってもそれはドローン同士の接触事故ではありません。建物などの建造物や木々などに対する接触事故が多いのです。

ドローンを飛行させる方法の1つにFPVという技術があります。これがドローンの接触事故を多くしている原因になります。FPV飛行とは、ドローンに搭載されたカメラの映像を手元の操縦装置に映し出してリアルタイムで見ながら飛行させる方法です。ドローン目線の飛行を楽しむことができ、飛行時の駆け抜けるような爽快感を楽しめることから昨今さまざまなドローンに搭載された機能です。

通常の有視界飛行(ドローンを直接目視しながらの飛行)であればドローンの近くの周囲に建物があるのか木々があるのかなどを確認しながら飛行できます。

しかし、ドローンに搭載されたカメラの映像は全体を見渡すものではなく、ある一方を映し出しているだけに過ぎません。

FPV飛行に熱中するあまりドローンのカメラに映し出された映像外の状況について注意が散漫になるのです。

その結果、ドローンのローター(プロペラ)がそれら建物や木々に接触してコントロールを失い墜落するケースが多く目立ちます。

ドローンの主な墜落の原因-バッテリー切れ-

ドローンの墜落の原因として意外に多いのがドローンのバッテリー切れになります。

現状、ドローンの飛行時間は長いもので30分程度、短いものでは数分しかバッテリーが持ちません。

ドローン自体にバッテリーの残量を監視する機能があり、フェールセーフ機能が働き自動的に軟着陸するような機体も増えてきましたが、安い価格帯のライトホビーユーザー向けのドローンにはそのような機能がそなわっていないものも多くあります。

ドローンは複数のローター(プロペラ)を常にモーターで高速回転させながら飛行しているため、バッテリーの消耗も相当なものです。

楽しい時間は過ぎるのが早いといいますが、ドローンの飛行を楽しむ時間も体感的に早く感じ、いつの間にかドローンのスペック(飛行時間)をオーバーしてしまうということが多々あります。

また、バッテリー(多くはリチウムポリマー(リポ、Li−Po)バッテリー)は性能がずっと新品の状態のまま保たれるようなものではなく常に劣化するものです。(携帯電話(スマートホン)などを数年使用していればバッテリーの持ちが悪くなったなとみなさん経験されていると思いますが同じようなことだと思ってください)バッテリー自体の容量や放電時間などが新品時よりも劣化したことによるドローンの飛行時間の減少などがどうしても発生してしまいます。

ドローンにとってバッテリーはローター(プロペラ)などと並んで核となるものです。ドローンの核のうちバッテリーは一番鮮度が大事な生ものだとそう考えて下さい。

定期的にバッテリーの状態を確認し、そのドローンがどの程度の飛行時間を保っていられるのか、交換が必要なのかなどにも気を使ってドローンの飛行に挑みましょう。

ドローンの主な墜落の原因-風などの影響-

最後に、ドローンの墜落原因として挙げるのが突風などの外的環境の影響です。

ドローンはとにかく風に弱いと考えて下さい。それなりの性能のドローンであれば多少の風の中でも姿勢安定を保って安定した飛行を実現させてくれます。

それを見て、このドローンなら強風にも負けない性能を持っているから大丈夫!と自信過剰になるのが一番怖い状況です。ドローンが風の中で安定して飛行しているように見えるのは、ドローンの飛行制御則が必死になって風に対応するように細やかな制御を行ってくれた賜物なのです。

さらに台風の風の強さを表現するときによく使われる「最大瞬間風速」ですが、これは通常の風でも起こりうることです。突発的に強い風が吹いたり、周囲の建物の影響などである一か所の風が急激に強くなっているなどよくあります。このような急激な風の変化がドローンの制御則のスペックを一時的にオーバーしたときにドローンは墜落してしまうのです。

また、ドローン自身の機体重量が軽い場合は機体重量が重いドローンに比べて風の影響を受けやすくなります。ドローン申請が不要な機体(200g未満)などを風のある日に屋外で飛行させることは自殺行為に等しいと言えます。

このようにドローンは風(突風)などに非常に敏感なものです。機体の性能に対して自信過剰になることのないよう風が強い日はドローンの飛行を中止することも大切です。

まとめ

ドローンの飛行制御技術が進歩して誰でも気軽に飛行させるようになってきましたが、その制御技術でもカバーできないほどの外的要因に対しては、ドローンは無慈悲に墜落するだけです。

ドローンを飛行させる際は、

  • 周囲の状況をしっかり確認しながら飛行させる
  • 定期的なバッテリーの状態をきちんと把握する
  • 風の強い日はドローンの飛行は中止する

など、基本を抑えることで、その大切なドローンを失うことのないように、ドローンの飛行を楽しんでください。

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